<< その娘、物言わず / main / 白色 >>

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曖昧コントラスト

ハッキリと対照的とはいえない、しかし他にも言いようが無いような。

「花音さんって頭良さそうー」
「……うん?」
 結社の中でのんびりと時間を過ごしていたなか、突然聞こえた言葉に少女は首をかしげた。少し間を空けてそれを理解したのか、そんなことないよといいながら少女――花音は首をゆるく横に振り、発言したものの方を見た。えー、と唯は花音の答えに否定の意味を込めた声を漏らす。
「だって中間テスト、古典は1位だったでしょ?」
 どこからそんなことを。…いや、テストの上位者とその反対のものは貼り出されているが、目の前で「でしょ?」と目を輝かせている少年とはひとつ学年が違ったはず。学年が違うもののリストまで見るとはなかなかないような。これは自分の中の偏見だろうか。確かに、調べれば学年が違おうがなんだろうが解るといえば解るのだが。
「……、いや、えーと」
 つつつ、と花音は静かに唯から視線を逸らした。実を言うと、古典は1位だったが技術家庭は悲惨だった。能力者の能力で言えばバランス型の花音だが、どうやらテストの点もバランス型とはいかないらしい。というか、普段あまり勉強してないことがこの結果に影響しているのだろうが。
 しかし彼はそれを知ってか知らずか無邪気な笑顔でこう言った。
「いつか教えてねー!」
 ……嗚呼、どうやら勉強をしたほうがいいらしい。
 流石に瞳を先程よりもきらきらと輝かせて見ている少年を見ると、どうも嫌とは言えなくなって、花音は曖昧に、いつかねと返事を返して頷いた。

 後日、なんとなく気になって花音は中間テストの記録を引っ張り出した。記憶に残っていた彼の学年とキャンパスの部分に視線をやる。――あれ?
「……十分、頭良いと思うんだけどなあ」
 うーん、と首をかしげて、上位成績をとった者の欄を見て花音はぽつりと呟いた。どうやら総合成績上位者に、彼は入っていたらしい。

( でも約束は約束だから、うーん。 )

小話 | 20:55 | comments(2) | trackbacks(0) |

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Comment

ΣΣびっくりしたー!はやーい!!ΣΣ(*ノノ笑

あわあわ名前出してくれてありがとうございますー!
ふふーうれしいなー(、、*

唯 | 2007/11/29 1:10 AM

Σ(’’*)(びっくりした)

……や、速さを求めたら偽者で
えーと…不完全燃焼、な感じ、にorz(何だって)
…また、リベンジ…する、ね(ぐ。)

花音 | 2007/12/02 6:34 PM

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